摂食症外来 Eating disorder

当院では摂食症外来を開設しています。
「食べること」は身体に必要なエネルギーを摂るということだけでなく、心理的にも社会的にも大切なことです。
「食べること」には「いつ食べるか」「どのぐらい食べるのか」「何を食べるのか」「誰と食べるのか」「どこで食べるのか」「どの順番で食べるのか」などのさまざまな要素があります。これらのうち、どれか一つでも難しくなると、体調や社会生活に支障をきたしてしまいます。
摂食症外来は下記のような「食べる」という行動に関わるさまざまな症状のある方のための専門外来です。

このようなことを心配されていますか？

• 「やせたい」「太りたくない」と強く思い、食べる量が減っている方
• 食べる量がコントロールできなくなって食べ過ぎてしまう方
• 体重をコントロールするために嘔吐してしまったり、下剤や利尿剤を使い過ぎてしまう方
• やせたいとは思っていないけれど、食べた後に体調を崩してしまうのではないかと不安になって食べる量が減っている方
• 無農薬や無添加の食材にこだわるあまり、生活に支障をきたしている方

診療の概要

摂食症外来では「神経性過食症の認知行動療法改良版（CBT-E）」、「神経性やせ症のMANTRAワークブックを用いた治療」、「神経性やせ症に対する家族をベースとする治療　Family Based Treatment (FBT)」などの技法を用いて、「食べること」のさまざまな要素を整えていきつつ、その背景にある心理的な問題の解決も目指していきます。

対象者

年齢：小学校５年生以上

ご注意：
身体合併症のリスクが高いBMI* 12kg/㎡以上14kg/㎡未満である場合や、すでにある身体合併症の程度によっては外来治療ではなく、入院治療とさせていただいております。

また、精神科併設の総合病院での治療が望ましいとされるBMI 12 kg/㎡未満の場合や、身体合併症の程度によっては当院での治療はお受けいたしかねます。
*BMI: Body mass index 体重（kg）÷（身長(m)）²で算出します。

• 摂食症入院治療についてはこちら

＜事前に＞

1.受診申し込み

• 初診は月曜日の8:30〜11:00ですが、担当医が不在の場合もあるため、予約専用ダイヤルにてご確認ください。
• 予約制ではありませんので、お待ちいただくことがあります。受診日は時間に余裕を持ってお越しください。

2.問診票記入

• 受診日までに問診票を印刷していただきご記入ください。
  下記の問診票をダウンロード後、印刷して必要事項をご記入の上ご来院ください。
• 印刷ができない場合は、受診日までに取りに来ていただくか、受診日当日に早めにご来院の上、記入いただくことも可能です。

＜受診当日＞

3.受付

• 保険証（福祉医療券）・紹介状・問診票・お薬手帳をお持ちの方はご提出ください。

4.受診申込書の記入

5.診察券の交付

• 診察券と受付番号をお渡しします。

6.インテーク

• 問診票をもとに病状・成育歴などを、看護師または医療福祉相談員が聞き取りいたします。
• 服用中の薬があれば、お薬手帳のコピーをいただきます。

7.アンケート

• 外来スタッフより診察前アンケートの説明を行ない、実施します。

8.診察

• 必要に応じて、ご本人とご家族とは別に聞き取りを行ないます。
• 診察の結果、心理検査等の検査を行なうことがあります。※検査については後日予約となりますので、担当者が説明いたします。
• 次回診察予約についても説明いたします。

9.会計

• 本館会計窓口に診察券をご提示ください。
• 心理検査の予約がある場合には担当者がお声掛けいたしますので、会計前待合にてお待ちください。
• 薬がある場合は院外処方箋をお渡しします。お近くの薬局で薬をお受け取りください。