看護部長ご挨拶
2024年5月より看護部長に就任いたしました。
当院は1931年(昭和6年)の開設以来、地域のみなさまに支えられ、地域に根ざした精神科病院として発展してまいりました。
精神疾患が国民に広く関わる疾患として重点的な対策が必要と判断され「5大疾病」の一つとして医療計画に盛り込まれるようになったのは2013年でした。
新型コロナウイルスの感染拡大後は、抑うつ症や不安障害の患者数が増加し、精神疾患全体の患者数は「5大疾病」の中でも最も多い状況が続いており、誰にとっても身近で罹りうる病気と捉えられるようになったのではないでしょうか。
当院では、症状の急激な悪化に伴い自宅での生活が困難となり入院されるケースも少なくありませんが、入院初期にその方の希望や願いをお聴きし、その気持ちに寄り添える治療・ケア計画の立案に努めています。
医師・看護師をはじめ、作業療法士や公認心理師、精神保健福祉士がその方のサポーターとしてチームを組み、ご家族の意向も踏まえながら、当たり前の生活を取り戻し、「その人らしく」生きるためのお手伝いをさせていただいております。
私たち医療者は、生活者としてのその方を知り、これからも続く人生に希望をもって生きていただくための支援ができるよう、専門職業人として日々研鑽して参ります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
看護部長 大澤 歩