副院長・看護部長ご挨拶
当院は1931年(昭和6年)の開設以来、90数年にわたり地域に根ざした精神医療を行ってきました。精神科医療は私が携わってきた約30年の間にも大きく変化しています。
2011年厚生労働省は、これまで「4大疾病」と位置付けて重点的に対策に取り組んできた「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」「糖尿病」に、新たに「精神疾患」を加えて「5大疾病」として重点的に対策する方針を決めており、患者数は精神疾患が約420万人と最も多いそうです。
このように精神疾患は特別なものではなく、身近に起こりうる疾患であるということを、まず医療者が理解していくことが大切だと感じています。
当院も「入院医療中心から地域生活中心へ」という大きな流れのなか、救急病棟、急性期病棟の施設基準取得に力を入れてまいりました。
また、デイケアやデイナイトケア、訪問看護の充実や、自殺対策事業にも取り組んでいます。
誰にでも身近に起こり得る精神の病について、きちんとした知識を持ち、障碍を持った方が地域で安心して生活できるよう、また地域の方の安心や支えになれるよう、これからも努力していきますので、よろしくお願い致します。
副院長・看護部長 岡山 多寿
