フォーカシング書道(リワークデイケア)
みなさん、こんにちは。
リワークデイケアからお届けします。
私は、4月から入職した公認心理師です。
まだまだ未熟で至らないことが多いですが、
皆さんのお力になれるように日々自己研鑽に励んでいます。
私が担当しているプログラムをひとつ紹介させていただきます。
リラクセーションのプログラムの一つに、書道があります。
書道には、墨の香りや筆の感触を感じることや、書くということに集中することによって、
精神や神経を安定させ、リラックスする効果があります。
そこに、心理療法のひとつである“フォーカシング”を組み合させていただいています。
フォーカシングを簡単に説明させていただきますね。
まずは胸の奥や腹の底など、身体の中心部分に注意をむけます。
そうすることで、例えば昂揚感のような何かのぼんやりとした感じが得られることがあります。
そんな感じが浮かび上がるまで、受け身な態度で待ちます。
ぼんやりと感じられることが出来れば、その感じに合うような言葉をさがします。
見つかれば、その言葉が身体の中にぼんやりとした感じにピッタリとくるかどうか、
突き合わせて感じてみます。
その過程を経て、浮かんだ言葉を書道で表現することによって、
気持ちの落ち着きや心の解放感を味わうことができます。
ですが、ご自身の身体の感覚を感じたり、
それを言葉に表現することは、簡単なことではないように思います。
ですので、思いつかなくても大丈夫だし、
どんな感覚が浮かんでも評価されたりすることはなく、そのままで大丈夫です。
フォーカシング書道の目的は、リラクセーションです。
みなさんで、心休まる時間をつくっていけたらいいな、と思っています。