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マインドフルネス(リワークデイケア)

 みなさん、こんにちは。

 

 リワークデイケアの心理教育プログラムを一つご紹介したいと思います。

 

 さて、みなさんは今の状況に満足されているでしょうか?

 人は今の状況にはなかなか満足できず、

 失くしたものやまだ持っていないものを求めてしまうと言われます。

 

 すでに持っているもの、できていることには、どちらかというと目がいきにくく、

 そうではない「今、ないもの」に着目するあまり、

 不満を感じ、焦りや不安を募らせてしまうようです。

 

 そして、すべてを手にすることはできない以上、

 その不満は永遠に抱え続けることになります。

 であれば「幸せの青い鳥」の物語のように、今すでにある価値に「気づく」やり方を選べば、

 今よりもっと心穏やかに幸せをかみしめつつ生きることができるのではないでしょうか。

 

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 マインドフルネスは「今、ここ」に注意を向け、

 この瞬間に起きていることへの「気づき」を通して

 自分自身の「考え方」による囚われから自由になろうという取組みです。

 

 私自身、以前は子どもとの入浴を、どちらかというと

 「面倒な家事の一つ」ととらえていました。

 

 「一人ならもっと短時間で済ませるのに」などと思いつつ、我慢して

 入浴中も「面倒だ、面倒だ」と面倒な気持ちをさらに増幅させながら、こなしていたものです。

 

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 マインドフルネスに触れたあと、子どもと入浴することをまずは受け入れ、

 ただ純粋にこの作業を味わってみることを試してみました。

 

 具体的には、子どもの髪の感触や、きゃっきゃとはしゃぐ笑い声、シャンプーの香りなど、

 感覚に注意を向けてみました。

 

 すると、恐らくはいままで「面倒」という自分が貼ったレッテルで隠されていたのでしょう、

 子どもへの「いとおしさ」や、自分が子どものころに抱いていた「お風呂の楽しさ」などを

 少しずつですが意識することができるようになりました。

 

 そして、このときから、

 子どもとの入浴は「かけがえの無い宝物の時間」であることに気づけたのです。

 

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 「今、ここ」の状況への評価をいったん保留にし、感覚をヒントにあるがままに受け入れる、

 そうすることが、あったにも関わらず

 「ない」と思い込んでいた価値に気づくことにつながる——-。

 これがマインドフルネスの手法です。

 

 リワークデイケアでは、このマインドフルネスをストレス対処法の一つとして提案しています。

 2014年からは、世界的企業であるインテル社もスタッフ向けに

 9週間のマインドフルネスプログラム展開を決めるなど

 その効果は広く注目され始めています。

 

 関連書籍もたくさん出版されています。

 

 興味のある方は、ぜひこのマインドフルネスの世界に触れてみてください。

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