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ほどほどぐらいが丁度良い

8月が終わり、学生の多くは新学期を迎える頃だと思います。長期休み明けのこの時期はスムーズに学校生活に適応する事が難しい時期でもあり、その後の子どもの対応に頭を悩ませる親も多いのではないでしょうか?今回はそんな子育てに関連したお話をさせていただきます。

 

 親は子どもに対して「こんな風に育ってほしい」と、ついつい期待をかけてしまう事が多いですよね。親の期待が子どもの学力や能力に影響を及ぼす研究の一つに『ピグマリオン効果』というものがあります。これは教育心理学の用語で「人から期待されるほど意欲が上がり、期待に沿った結果が出せる」という現象を意味します。それとは反対に親が子どもに対して常に否定的な言葉ばかりかけていると、本当に子どもの能力が下がってしまう事があり、この現象は『ゴーレム効果』と呼ばれています。

 

 子育てにおいて上記のポジティブな効果を最大限に活用するためには『上手な褒め方』が不可欠です。ポイントとしては、具体的に、結果ではなく過程や努力を見て、良いタイミングで、褒めるという事です。その一方で親が期待をかけ過ぎてしまうと、子どもがプレッシャーで押し潰されてしまう危険があるのでご注意下さい。

 

 子どもの悪い面ばかりにこだわる事なく、良い面を意識して適度に期待し続ける事が重要だと言えますね。「頭では理解できるけど実行するのが難しい」と感じる方は、当院外来で実施中の『ペアレント・トレーニング』という集団プログラムに是非参加してみて下さい。効果的な対応について参加者の皆様で一緒に学んでいきましょう。

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