今日も良い一日を
暑さの厳しい季節がやってきましたね。今年もいつの間にか半年が過ぎてしまいましたので、夏バテすることなく元気に乗り切りたいと思っています。ところで、皆さまは占いの結果で一喜一憂するタイプですか?出かける前に占い番組で悪い結果が出ると、何となく一日がずっと嫌な気分の人もいると思います。そこで今回は『占いと心理学』について話させていただきます。実は占いには心理学に用いられる技法が多く使われており、そのうちのいくつかをいかに紹介していこうと思います。
①バーナム効果:誰にでも当てはまるような一般的なことを自分にだけ当てはまるものと勘違いしてとらえること。占いで用いる場合は、表現の仕方を限定せずに曖昧にすることで、その人の心の中の気がかりな点を刺激する。
②確証バイアス:先入観を持って物事を観察し、自分に都合の良い情報だけを集めてそれ以外を見ないようにする考え方のこと。無意識のうちにしてしまうので、自分が偏った考えをしているとは気がつきにくい。
③予言の自己成就:根拠のない噂や思い込みであっても、それを信じて行動し続けることでその通りの結果に至るという現象のこと。例えば血液型占いで『~型はこんなタイプ』という話を繰り返し聞くことで、実際はそれと異なるタイプの人でも同じ行動をとってしまうようになる。
占い好きの方からすると、上記で述べてきた技法について知りたくなかったと思う人もいるかもしれませんね。ただ、理論の一部がわかってしまったからといって、それですぐに占いが廃れてしまうわけではないと思います。はるか昔から人類の文化に占いが根付いてきたように、理論だけでは説明できない不思議な力が残されているのかもしれません。どちらか一方に偏るのではなく、自分にとってちょうど良いバランスを探していきたいものですね。