リワークコース「模擬職場」プログラムを紹介します
みなさん、こんにちは。
今日はリワークコースのプログラム「模擬職場」をご紹介します。
リワークコースは、気分障害・不安障害で休職・退職した方々が
種々の治療プログラムを通して社会復帰することを目的にしたコースです。
「模擬職場」は治療プログラムの一つで、責任や役割と向き合う模擬的な職場環境をつくり、
そこで再現されたストレスをスタッフと一緒に振り返る材料にします。
ストレスが増大する背景には、様々な思い込み・決めつけがあることが多く、
振り返りを行うことで、そうした思い込み・決めつけから抜け出す手法を
身に着けることができるわけです。
逆に言えば、普通に生活していると誰しも無自覚な思い込み・決めつけに囚われやすく、
気づかないうちにしんどさを募らせていることが多い、ということにもなりますね。
前回の模擬職場では、地方新聞社の編集部員という設定で
「環境問題に関する記事」を作成してもらいました。
利用者で編集会議を開き、グループごとにテーマを決め、
さらに役割を分担し、新聞として仕上げました。
そのプロセスで、思い込み・決めつけの原因となる、
自分の「べき思考」「完全主義」「レッテル貼り」など
考え方のクセと言われるものに気づいていきます。
大切なことは「良い作品」を作ること、ではなく、
自分の内面への理解を深めていくことです。
ストレスと向き合いながら、ということで負荷はかかりやすいのですが、
修了された方々からは「とても役に立った」
という意見が集まるプログラムでもあります。