人は見た目で何割?
10月に入り、朝夕の涼しさが心地よくなってきましたね。秋と言えば美味しい物をついつい食べ過ぎてしまい、体型の変化を気にする方も多いのではないでしょうか?実は過去に有名な精神医学者によって『体格と性格には相関関係がある』という研究がなされています。今回はその一人の精神医学者の研究についてお話させていただきます。
19世紀のドイツの精神医学者であるクレッチマーは、体格と性格の相関関係について三つのタイプで説明できると述べています。以下にその具体的な分類を載せておきます。
①細身型=いわゆる『痩せている人』が該当し、『分裂気質』と表現されます。過敏性の
性質(臆病、恥ずかしがり、神経質)と鈍感性の性質(従順、無関心、落ち着きのある)の両方を持っています。
②肥満型=いわゆる『太っている人』が該当し、『躁うつ気質』と表現されます。調子が良い時(社交的、善良、親切、温厚)と悪い時(情緒不安定)が交互に循環するという性質があります。
③闘士型=いわゆる『筋肉質の人』が該当し、『粘着気質』と表現されます。全般的な特徴(活発、頑固、几帳面、粘り強い)がある一方で、爆発性(ひどく興奮する、激怒する)といった性質も見られます。
上記のように言われてみると何となくそんな気がしませんか?ただ、この研究は統計学的に疑問が残る部分が多いため、現在の研究にはほとんど活用されていません。性格に関する心理学的研究は他にも色々ありますので、今後も機会があれば皆さまにお伝えしていきたいと思っています。