服薬アドヒアランス
みなさん、こんにちは。
精神科の疾患では、服薬治療が大切と言われています。
精神疾患の原因は、いまだはっきりとは解明されていない部分が多く
現在の医療では、根治することが難しい疾患であり、糖尿病などと同じように
継続した、薬物治療が必要とされています。
服薬治療を続けていくためには、
薬を飲む人のチカラというものが、より大切になってきます。
最近では、医療現場だけでなく一般的にも
『服薬アドヒアランス』という言葉を聞くようになってきました。
『服薬アドヒアランス』とは、簡単に言うと
患者さん自身が、疾患のことをよく理解し、治療方針の決定に参加し、
積極的に治療を行おうとする態度のことを言います。
自分の病気を受け入れ、主治医を信頼し、薬のことも理解してきちっと飲んでいると、
病気の経過が良いことが多いようです。
反対に、自分の病気のことを自覚症状がないからと無視したり、
主治医との関係が良好でなかったり、薬も飲んだりやめたりというような方は、
病気の経過も悪いことが多い傾向にあるようです。
病気のことはわかならないと、ほっておかずに、
わからないことは聞いてみたり、以前の薬の方があっていた気がする。
最近、体が重たいので、薬の量を調整してほしいなど、主治医や医療関係者と、
相談や自分の意見を言いながら治療をすすめていくのが、服薬アドヒアランスと言われるものです。
自分の病気のことは知っておいて損なことはないので、医師やスタッフに質問してみる。
疾患教育や服薬教室といったプログラムに参加してみることが、大切になってくると思います。