困った時こそ冷静に
気がつけば12月に入り、今年も終わりが近づいてきました。年末年始は色々とイベントや娯楽が増え、ついつい財布の紐が緩む季節だと思います。宝くじや競馬といったギャンブルで一攫千金を目指し、勝負事に夢中になって出費の多さに後悔した方もいるのではないでしょうか?今回はそんな行動の裏側を見ていこうと思います。
A『100万円を無条件にもらえる』 or B『50%の確率で200万円をもらえる』
という条件の質問をされた場合、多くの人はAを選んだそうです。もらえる金額の期待値は同じですが、確実にもらえる、という安定性を人々は求めるようですね。
A『100万円の借金を半分にする』 or B『50%の確率で100万円の借金をなくす』
という条件の質問をされた場合、多くの人はBを選んだそうです。こちらも期待値は同じですが、リスクを負ってでも損失を回避したい、という傾向があるようです。このような行動は『損失回避性』と呼ばれています。
例えばギャンブルでも、倍率が低く勝率が高いもの、小さな掛け金、といった状態から多くの人はスタートします。ところが負けがこんでくると今度は倍率が高く、大きな金額で取り返そうとします。『損した状態から一刻も早く逃れたい』という心理がそこに影響しているようです。『頭を冷やす』という言葉があるように、損をしている時こそ冷静になって考え直すと予想外の出費が抑えられるかもしれませんよ。