守るために曝す
1月は「行く」と表現されますが、あっという間に2月になってしまいました。まだまだ寒さも続きますので風邪をひかないように気をつけたいものですね。さて、今月は『防衛的露出』というテーマでお話をさせていただきます。言葉だけ聞くと難しそうですが、具体的な例を見ていくと皆さまも馴染みを感じるのではないでしょうか。
『防衛的露出』とは「他人に触れられたくない欠点や不安を指摘されるのを恐れ、先に自分から欠点や不安を暴露してショックを和らげようとする」というものです。例えば、太っている事や頭皮が薄い事を気にしている人が、『太っている自分』や『頭皮の薄い自分』をネタにする事で予想外のショックを避けようとする行為が挙げられます。
これは人が自分の精神的安定を保つための防衛行為の一つなのですが、中にはそれを意図的に上手く活用している人々もいます。例えば、テレビでよく見るお笑い芸人などがこのパターンを使って自虐的に笑いを誘う姿は皆さんもイメージしやすいのではないでしょうか。自身の弱みや欠点に振り回されるのではなく、それらと上手く付き合う方法を見つけるのが『防衛的露出』から抜け出す一つの方法と言えるかもしれません。人が使っている防衛行為は他にも色々ありますので、機会があればまたお話させていただきますね。